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節減に役立つ代替肢を選択できるようになること。

 

□ 歴史
今日では、歴史を学習するにあたっても、環境問題という大切な社会問題も取り上げて勉強しなければならない。例えば、古代における森林の伐採とその結果生じた土壌の破壊が、現代の環境破壊につながっていることを教える。

 

□ 体育と保健
○ 自然と野外活動
保健体育の学習は、自然と環境に関する問題への関心を高め、その重要性を自覚させるのに役立つ。定期的な野外学習と野外活動も、生徒たちが余暇活動、自然、環境保護への関心を高める基礎となる経験と知識の涵養に役立つ。この科目の学習の一環である野外活動を通じて、生徒たちがスウェーデンの文化的伝統と接触するように取り計らう。

 生徒が5年生の終わりに到達すべき目標

・ 野外活動を行う上で四季それぞれに適した服装と装備に関する知識を取得すること。

 生徒が9年生の終わりに到達すべき目標

・ 野外活動と自然の中での生活に関する知識、およびallemansratten(訳註:森林、野原、海浜などは、公共所有であるか、個人所有であるかを問わず、万人に開放され、その立ち入りを許すという北欧社会独特の法的慣習)に関する知識を持ち、見知らぬ土地でも色々な補助機器を使って自分の存在位置を割り出すこと(オリエンテーション)ができること。

 

□ 宗教科
○ 努力目標:学校は宗教の授業において下記のことに努力しなければならない。
・ 宗教、倫理、実存に関する問題を考え、それに関する知識を深めることが、人間としての生き方の根本を決定するのに直結していることを学ばせること。

 

□ 社会科
○ 努力目標:学校は社会の授業において下記のことに努力しなければならない。
・ 社会と自然との関係を社会発展の歴史と社会学的な視点から検討し、環境問題の持つ経済的、政治的な面を知らせること。
○ 科目の構成と性格
社会科は、自然科学の学習と共に、環境問題の背景を理解する上で最も重要な科目のひとつである。これは、色々な種類や性質の環境問題を発生させる経済的、政治的な原動力を解明するのに役立つだけではなく、それらの原動力を問題の解決にどのように利用する

 

 

 

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